転 機

原点は祖母の一言

高校卒業直前の私は、自分が何をしていいのか分からず毎日悩んでいました。
そんな姿を見かねたのか、ある日今は亡き祖母が「たっちゃんは料理が上手だから板前さんになったら?」と一言。(手に職を付ければ、将来困ることもないか……)そんな軽い気持ちもあり、調理師学校へ入学することを決めました。
そんな経緯で調理師学校に入ったものの実習や授業に身が入らず、学校へも行ったり行かなかったりの毎日。「手に職を付ければいい」と思っている程度ですから、当然といえば当然です。

そんな毎日を過ごしていたある日、中学校時代の同級生とばったり出会います。その友人は飲食店でアルバイトをしており、「今キッチンスタッフを募集しているから、時間を持て余しているなら働いてみない?」と誘われました。

そのお店こそがフューチャーコラボレーションの第一号店「miwaku」の前身である、「エルミタージュ」というお店です。エルミタージュでアルバイトをはじめた私は、いつしか隣のレストランで働く先輩シェフの方たちと仲良くなり、ふとした機会にキッチンを覗かせていただけることになりました。

プロの世界に魅せられる

コックコート、立ち姿、手さばき……、一つ一つの動作からキッチンでの雰囲気まで、すべてが格好良く映り、その時の衝撃は今も忘れることができません。
「自分もあんなシェフになりたい」
今まで明確な目標もなく過ごしていましたが、プロの仕事、現場を目の当たりにし、心の底からそう思うようになります。まさに人生の転機が訪れた瞬間でした。

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